古典日本語 編集

語源 編集

  • 古くは「たはぶる」

発音 編集

五拍動詞二類(?)

動詞 編集

たはむるる】

  1. そのものに対して、興のおもむくままにふるまう。遊び興ずる。無心に遊ぶ。
    宮は〈略〉火威の鎧の裾金物に、牡丹の陰に獅子の(タハムレ)て前後左右に追合たるを、草摺長に被レ召《太平記(14C後)一二》
    東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる《一握の砂〈石川啄木〉我を愛する歌》
  2. ふざけて言う。冗談を言う。
    大般若の櫃の中を能々捜したれば、大塔宮はいらせ給はで、大唐の玄弉三蔵こそ坐けれと戯れければ《太平記(14C後)五》
  3. 相手を軽くみてふざけかかる。面白半分の気持でことをする。ふまじめにふるまう。
  4. (性行為) いい男女は色っぽい悪戯をし合う。

活用 編集

たはむ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
たはむ るる るれ れよ