たはむる
古典日本語 編集
語源 編集
- 古くは「たはぶる」
発音 編集
五拍動詞二類(?)
動詞 編集
たはむる【戯る】
- そのものに対して、興のおもむくままにふるまう。遊び興ずる。無心に遊ぶ。
- 宮は〈略〉火威の鎧の裾金物に、牡丹の陰に獅子の戯(タハムレ)て前後左右に追合たるを、草摺長に被レ召《太平記(14C後)一二》
- 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる《一握の砂〈石川啄木〉我を愛する歌》
- ふざけて言う。冗談を言う。
- 大般若の櫃の中を能々捜したれば、大塔宮はいらせ給はで、大唐の玄弉三蔵こそ坐けれと戯れければ《太平記(14C後)五》
- 相手を軽くみてふざけかかる。面白半分の気持でことをする。ふまじめにふるまう。
- (性行為) いい男女は色っぽい悪戯をし合う。
活用 編集
ラ行下二段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
たはむ | れ | れ | る | るる | るれ | れよ |