- 古典日本語助詞の複合形「ば・とて(~ではあるが、~であるので)」がなまったもの。
ばってん
- (接続助詞, 終助詞, 肥筑方言) ~であるけれども。
- 体言又は形容詞系活用語を除く活用語の終止形若しくは形容詞系活用語に「か」(「くあり」の変化?)を付したものに接続。
- (終止形接続)「ビールはござりませんばってん、恵比寿ならござります」(夏目漱石 『二百十日』 )
- (形容詞系活用語の場合)俺にしたっておのしば、娘らしう裁縫やなんか習わせて、早うよか所へかたつけてやる仕事をさせんならんと思わんわけじゃなかばってん(三好十郎 『破れわらじ』)
ばってん
- (肥筑方言) しかし、けれども。
- ばってん、すぐ水あげにかかっとでっしう?(三好十郎 『破れわらじ』)