日本語 編集

名詞 編集

ものごと物事

  1. ある行動対象客体となる有形もの無形こと一切
    • いずれにてもみな知識見聞の領分を広くして、物事の道理をわきまえ、人たる者の職分を知ることなり。(福沢諭吉『学問のすすめ』)〔1872年〕[1]
    • 性質は神経過敏の方である。物事に対して激しく感動するので困る。(夏目漱石『文士の生活』)〔1914年〕[2]
    • そう言うのは表向きさ、物事には何でも裏がある。(野村胡堂『銭形平次捕物控』)〔1935年〕[3]

発音 編集

用法 編集

「物事」と「事物」を使い分ける場合は、「こと」に重点を置くときには「物事」を使い、「もの」に重点を置くときには「事物」を使う。

翻訳 編集


出典 編集

  1. 青空文庫(2008年1月14日作成、2014年4月28日修正)(底本:「日本の名著 33 福沢諭吉」中公バックス、中央公論社、1984年7月20日初版)http://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html 2018年2月17日参照。
  2. 青空文庫(2002年4月27日作成、2003年5月25日修正)(底本:「筑摩全集類聚版 夏目漱石全集 10」筑摩書房、1972年1月10日第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/2679_6493.html 2018年2月17日参照。
  3. 青空文庫(2017年6月25日作成)(底本:「銭形平次捕物控(二)八人芸の女」嶋中文庫、嶋中書店、 2004年6月20日第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/files/56206_62088.html 2018年2月17日参照。