やし【香具師・野師・弥四他】
- 祭礼や縁日に露店を出し、物品の販売や見世物の興行を行う人。
- さくら 縁日などに出る香具師の仲間では、客の買ひ方を速める為に、囮になつて、馴れあひで物を買ふ。(折口信夫 『方言』)
- あるとき、南の方の国から、香具師が入ってきました。なにか北の国へいって、珍しいものを探して、それをば南の国へ持っていって、金をもうけようというのであります。(小川未明 『赤いろうそくと人魚』)
やし
間投助詞「や」+間投助詞「し」
やし
- (上代語) 形容詞の連体形や助詞などに付いて、文節末において詠嘆の意を表す。
- ここに伊耶那岐の命、まづ「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ、後に妹伊耶那美の命、「あなにやし、えをとこを」とのりたまひき。(『古事記』)
- ここで、イザナギの命が、先に「ああなんと、良い乙女か」とおっしゃられ、その後、イザナミの命が、「ああなんと、よい男性か」とおっしゃった。