エスプリ
日本語
編集語源
編集名詞
編集エスプリ
- 心。魂。精神。
- 1937年、萩原朔太郎「中原中也君の印象」[1]
- ただちがふところは、ラムボオが透徹した知性人であつたに反し、中原君がむしろ殉情的な情緒人であつたといふ一事である。このセンチメントの純潔さが、彼の詩に於ける、最も尊いエスプリだつた。
- 1937年、倉田百三「学生と生活」[2]
- すでに女を知ってしまった中年のリアリストの恋愛など学生は軽蔑してあわれんでおればいい。それは多くは醜悪なものであり、最もいい場合でも、すでに青春を失ってしまったところの、エスプリなき情事にすぎないからだ。
- 1949-1951年、林芙美子「浮雲」[3]
- 加野も自分も、恋ではないものを恋してゐるのだ。二人とも、内地にゐた時の、旺盛なエスプリを失つてしまつてゐる。
- 1937年、萩原朔太郎「中原中也君の印象」[1]
- 才気。機知。知的な鋭さ。
註
編集- ↑ 青空文庫、2019年9月27日作成(底本:「萩原朔太郎全集 第九卷」筑摩書房、1976(昭和51)年5月25日初版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/59333_69344.html
- ↑ 青空文庫、2005年9月10日作成(底本:「青春をいかに生きるか」角川文庫、角川書店、1981(昭和56)年7月30日改版25版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000256/files/43130_19349.html
- ↑ 青空文庫、2016年5月15日作成(底本:「筑摩現代文学大系 39 佐多稲子 林芙美子 集」筑摩書房、1978(昭和53)年1月15日初版第1刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000291/files/52236_58934.html
- ↑ 青空文庫、2007年5月2日作成(底本:「定本織田作之助全集 第八巻」文泉堂出版、1995(平成7)年3月20日第3版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/46351_26686.html
- ↑ 「第58回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号 昭和43年3月12日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/105805272X00119680312/29 2025年1月2日参照
- ↑ 「第147回国会 衆議院 決算行政監視委員会第二分科会 第1号 平成12年4月20日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/114704132X00120000420/295 2025年1月2日参照