怡 怡(イイ、同義の「いそいそ」等に当てる例もあり)
- (文語) 喜び楽しむさま。
- 穏やかな老人の言葉と 怡々たるその容に接している中に、子路は、これもまた一つの美しき生き方には違いないと、幾分の羨望をさえ感じないではなかった。(中島敦『弟子』)
- 静子は、逢つたら先づ話して置かうと思つてゐたことも忘れて、この夏は賑やかに楽く暮せると思ふと、もう怡々( いそいそ )した心地になつた。(石川啄木 『鳥影』)
- 私の言葉の命ずるままに彼らは怡々として従った。(国枝史郎 『沙漠の古都』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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自動詞化 |
怡怡とする |
連用形 + する
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名詞化 |
怡怡たること |
連体形 + こと
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