托 生 (たくしょう、たくせい)
- 他のものにたよって生存すること。
- 寄生。
- 托生蘭、石松類等に奇物多し。(南方熊楠 『神社合祀に関する意見』)
- 十一年前予紀州西牟婁郡朝来沼で丁斑魚にミクソネマ・テヌエてふ緑藻が託生せるを見出したが三、四年経てアイルランドで同じ藻が金魚に著きいるを見出した人があった。(南方熊楠 『十二支考 虎に関する史話と伝説民俗』)
- 輪廻して生まれ変わる。
- 三位一體、本地垂迹のやうな説は、宗教の常套であるが、此意味に於て、元始天尊と老子とは別なものとされながら又一方には老子は榑桑太常玉帝天宮に開冥賢劫の時に託生して、無極太上大道君とも曰ひ、最上至眞正一眞人とも云ひ、無上虚皇元始天尊とも云ひ、何億年を教主として人を度し世を濟つたともされてゐるのである。(幸田露伴 『道教に就いて』)
托 生 (tuōshēng)
- 寄生する。
- 輪廻して生まれ変わる。