日本語

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成句

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月夜つきよかまをぬかれる(ゆれ;「ぬかれる」→「抜かれる」)

  1. 「月夜のように明るい夜に、大きなものである釜を盗まれる」ことから、ひどく迂闊で失敗をするたとえ、または、「闇夜には用心するが明るい月夜だと油断して、物を盗まれる」ことから、状態が良くなった時の方が油断しがちであることの戒め。
    • 飛行機乗り飛行機より落るや新聞紙必号外を出しこぞって之を悲しむ。死者の眷族悲嘆するは当然の事なり。世挙って此を悲しみ此を壮とするに至っては疑なきを得ざるなり。(中略)猫に皿の魚をしてやられる女房の間抜も称揚すべし。月夜に釜を抜かれるも亦名誉と云うべし。天下不用意にして遣りそこなうものは悉く賞せずんばあるべからず。(永井荷風『偏奇館漫録』)

関連語

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参照

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  • 江戸いろはがるた:同句又は、月と鼈
  • 尾張いろはがるた:爪に火をともす
  • 幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』
    • 闇夜には物を奪はれず、躓くは坦途に於てする習ひ、東西異なる無しと見ゆ。一噱す可し。