「カラン」の版間の差分

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=== {{noun}}1===
'''カラン'''
#{{ふりがなruby|[[蛇口]]|じゃぐち}}[[水栓]]。
#:はつと目がさめた。何か音がしたと見える。しばらく耳をすましてゐたが、何も聞えない。僕はもう寝ようと思つて、いつもの習慣どほり、寝る前のうがひをしようと思つた。*[[廊下]]へ出て、すぐ前の[[洗面]]室へはいつた。'''カラン'''を[[ひねる|ひねら]]うとしてふと気がつくと、水盤は栓がしつぱなしで、濁つた水が八分目ほどたまつてゐた。そのうへ、そこらぢゆうに水がはねかつてゐる。明らかに僕の仕業ではない。僕はちよつと不愉快になつて小窓をあけ、そこからうがひの水を吐かうと思つた。([[w:神西清|神西清]] 『夜の鳥』)
 
==== {{etym}} ====
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'''カラン'''
#鐘の音や[[下駄]]で歩く音を表現する[[オノマトペ]]。「カランカラン」や「カラーンカラン」、「カランコロン」など同じ音や似た音を二度続けて使用する場合が多い。
#:*切り仆したのは一人の武士、黒の紋付、着流し姿、黒頭巾で顔を包んでいる。お誂え通りの辻切仕立、懐中手をして反身になり、人なんかァ殺しゃァしませんよ……といったように悠然と下駄の歯音を、'''カラーンカラン'''! 立てて向うへ歩いて行く。([[w:国枝史郎|国枝史郎]] 『染吉の朱盆』)