削除された内容 追加された内容
5行目:
* [[異体字]] : <span style="font-size:250%">[[罐]]</span>([[旧字体]]・別字衝突), <span style="font-size:250%">[[𦈢]]</span>, <span style="font-size:250%">[[厒]]</span>, <span style="font-size:250%">[[缹]]</span>, <span style="font-size:250%">[[缻]]</span>, <span style="font-size:250%">[[𤭟]]</span>, <span style="font-size:250%">[[𦈪]]</span>, <span style="font-size:250%">[[𬼈]]</span>([[俗字]])
* 筆順 : [[image:{{PAGENAME}}-jbw.png|350px]]
 
===字源===
「缶」には二種類の字が存在する(別字衝突)。
*[[象形文字|象形]]。[[壺]]状の[[土器]]を象る。「[[罐]]」は、これに音符「[[雚]]」を加え、小型円筒状の土器(カン)を意味した。幕末から明治期に、欧米から「[[缶詰]]」の技術が到来したときに、オランダ語"[[kan]]"又は英語"[[can]]"の音に合わせて、「罐」の字を当てたもの(現在の中国でも同じ文字を用いるのは、この用法の輸出か)。明治から昭和にいたり用いられる機会が増え、[[俗字]]として音符「雚」を落としたものが通用。常用漢字採択において正式に採用されたものである(別字衝突)。
# 「フ」と読む字。[[形声文字|形声]]。音符「(「[[枹]]」と呼ばれる太鼓を叩く道具の形) /*PU/」+飾符「口」。{缶 /*p(r)uʔ/}を表す字で、土器を意味する。
# 「カン」と読む字。「[[罐]]」の略字。この字は近代日本発祥ともいわれる。明治から昭和にいたり用いられる機会が増え、常用漢字採択において正式に採用された。
 
{{字源}}
 
===関連字===
 
{| class="wikitable"
|+ 「[[缶]]」を音符とする[[形声文字]] (諧声域=*PU)
|-
! !! !! 幫母 !! 滂母 !! 並母
|-
! rowspan="4" | 一等 || 平声 豪韻
| || [[㯱]]<br>(咍韻:[[𡜊]]) || (定母:[[䛬]])
|-
! 上声 晧韻
| [[寶]][[珤]] || - ||
|-
! 去声 號韻
| || - ||
|-
! 入声 沃韻
| || ||
|-
! rowspan="4" | 二等 || 平声 肴韻
| || ||
|-
! 上声 巧韻
| || - ||
|-
! 去声 效韻
| || ||
|-
! 入声 覺韻
| || ||
|-
! rowspan="4" | 三等C || 平声 尤韻
| || || (宵韻A:[[㯱]])
|-
! 上声 有韻
| [[缶]][[缹]][[𡜊]] || (虞韻:[[𠛺]]) ||
|-
! 去声 宥韻
| || ||
|-
! 入声 屋韻
| || || [[匋]]
|-
| colspan="5" | ※缶([[罐]])⇒[[雚]]
|}
 
 
===意義===