「ちがう」の版間の差分

#*[[この]][[くに|国]][[では]][[本]]の[[はこ|箱]]は[[よほど]][[大切]]な[[もの]]と[[みえる|みえ]]て、[[第一|だいいち]][[古本屋]]に[[はらう|払う]]となると、箱が[[ある]]と[[ない]]とで[[ね|値]]が'''違う'''。（{{w|三木清}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000218/files/50537_37480.html 書物の倫理]』）

#*[[あに|兄]]とは十歳[[あまり]]も[[とし|年]]が'''違う'''ので、[[わたし|私]]の[[方]]でも兄には[[したしむ|親しめ]]なかったし、兄の方でも私を[[無視]]していた。（{{w|豊島与志雄}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42679_26264.html 窓にさす影]』）

#[[独特]]である。すぐれている。

#*「（略）よいお嬢さんもおありなさる。」/正香の口から聞けば、木曾のような水の清いところに生い育つものは'''違う'''というようなことも、そうわざとらしくない。お民は自分の娘のことを客の方から言い出されたうれしさに、（略）（{{w|島崎藤村}}『[https://www.aozora.gr.jp/cards/000158/files/1507_14593.html 夜明け前]』）

#[[事前]]に[[かわす|交わし]]た[[とりきめ|取り決め]]が[[ただしい|正しく]][[履行]]されない。[[本来]]行うべき[[行為]]でない。[[意図]]を取り違えている。

#*[[それ]]は[[ちと]][[はなし|話]]が'''違う'''でしょう。（{{w|芥川龍之介}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/144_15208.html 仙人]』）

#*[[もし|若し]][[約束]]が'''違え'''ば[[め|目]]を[[ひらく|開い]]て[[二度]][[おまえ|お前]]の[[かお|顔]]を[[みる|見る]]ことは[[ない]]だろう。（{{w|宮本百合子}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/15941_35057.html 錦木]』）

#*私は心得顔で立ち上り、奥の部屋へ行って大きい[[紙幣]]を五枚持って来て、/「それじゃ、[[さき]]にこれだけあずかって置いてくれ。[[あと]]は[[また]]、あとで」/「待ってくれ」と[[その]]紙幣を私に押し戻し、「それは'''違う'''。[[きょう]]は俺は金をもらいに来たのではない。[[ただ]][[相談]]に来たのだ。（略）」（{{w|太宰治}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2271_34630.html 親友交歓]』）

#あるべき[[位置]]や[[状態]]から[[はずれる]]。

#*「[[おい]]、[[気]][[でも]]'''違っ'''たのか。」（{{w|芥川龍之介}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/184_15259.html 妖婆]』）