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[[category:{{ja}}_{{pronoun}}]]
'''きさま'''【[[貴]][[様]]】
#(近世後期以降)二人称のひどく[[無作法]]な表現。男性が対等もしくは目下の者に対して用いる。しばしば怒りの表明や罵りの表現。
#:第三の盗人 この長靴はおれの物じゃないか? '''貴様'''こそおれの物を盗んだのだ。/ 第一の盗人 よしよし、ではこのマントルはおれが貰って置こう。/ 第二の盗人 こん畜生! '''貴様'''なぞに渡してたまるものか。([[w:芥川龍之介|芥川龍之介]]『三つの宝』)
#:「おい、何とか言いな、柿江」 / 「'''貴様'''の演説が一番よかったよ」 / 柿江は爪を噛みつづけたまま、上眼と横眼とをいっしょにつかって、ちらっと西山を見上げながら、途轍(とてつ)もなくこんなことをいった。(有島武郎『星座』)
#:第一の盗人 よしよし、ではこのマントルはおれが貰って置こう。
#:第二の盗人 こん畜生! 貴様なぞに渡してたまるものか。([[w:芥川龍之介|芥川龍之介]]『三つの宝』)
#(中世末から近世中期)二人称の敬意を込めた表現。