赤きは酒の咎(あかきはさけのとが)
- 顔色が赤くなるのは酒のせいであって飲んだ本人のせいではない、という酒飲みの言い訳の台詞。
- 千歳ふらう酒やうめい酒。人の池田も。みりん用ひぬ気まゝざけ。今白酒のほに出でゝ。赤きは酒の咎ならぬ。――『日本歌謡類聚』上巻、大和田建樹編、博文館、1898年3月、696頁。
- ゑひても本地忘れずとて、御持参の酒にゑひ、只繰言とおぼしめせ、赤きは酒の咎ぞかし、鬼とな思しめされそよ、――「酒呑童子」『御伽草紙』藤井紫影校訂、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1926年9月、314頁。
- 自分の過ちを認めず言い訳をして責任逃れをすること。
- 中野吉平『俚諺大辞典』東方書院、1933年10月、34頁。
- 『故事・俗信 ことわざ大辞典』尚学図書編集、小学館、1982年2月、485頁。