赤 裸(セキラ、あかはだか、文学的:はだかなど)
- 衣服を全く身に着けていないこと、まっぱだか。
- 山の尾をめぐって、ほんとに鉢合せでもしたもののように、眼と鼻の先に突き当ったのが天然風呂でした。沢になって小流れがあるところの岩と水の間を、無雑作に掘りひろげて、その中に赤裸な人間が七つばかり、すっぽりと漬つかっている。(中里介山 『大菩薩峠 農奴の巻』)
- 動物などの皮をむかれた様子。
- 酔ぱらって雀を憶ひ出した二人は新宿まで出掛けた。屋台店の皿に赤裸のままの奴がころがってゐて、若い娘が庖丁で骨を叩いてゐた。(原民喜 『雀』)
- 包み隠しのない事、露骨であること。
- 斯かる赤裸な凝視の眼は、それ自身の性質上、未来に向けられないで、ただあるがままの自分自身――過去を荷ってる現在の姿にのみ向けられる。(豊島与志雄 『秋の気魄』)
赤 裸(chìluǒ)
- 衣服を全く身に着けていないこと。