轍を踏む(表現の揺れ:前車の轍を踏む、前轍を踏む)
- 前の人と同じ失敗を繰り返す。
- 「新野は小城であるし彼の軍隊は少数なので、つい敵をあなどったため、呂曠、呂翔も惨敗をうけたものです。――何でまた、貴殿まで同じ轍を踏もうとなさるか」(吉川英治 『三国志 孔明の巻』)
- 漢語の成句「重蹈覆轍」の翻訳。
- 『後漢書』の以下の句等に由来を求められる。
- 今動與時戾、事與道反、馳騖覆車之轍、探湯敗事之後、後出益可怪、晚發愈可懼耳。(鄭范陳賈張列伝)
- 今不慮前事之失、復循覆車之軌、臣恐二世之難、必將復及、趙高之變、不朝則夕。(竇何列伝)