日本語編集

成句編集

青天霹靂せいてんへきれき

  1. 青く晴れた空に突然起こるかみなり。
    • 空がだんだんに曇って来て、今に降るかと用意していても、この頃の雷雨は待機の姿勢を取って容易に動かない。三、四十分ないし一時間の余裕をあたえて、それからポツポツ降り出して来るという順序で、昔のような不意撃ちを食わせない。いわんや青天の霹靂などは絶無である。(岡本綺堂『綺堂むかし語り』(昭和11年、(1936年))
  2. 突然発生する事変や大事件
    • 二人の奇問奇答に茫然ぼうぜんとしていた矢先だったので、検事と熊城にとると、それがまさに青天の霹靂だった。誰一人知るはずのないあの奇蹟を、この老婦人のみはどうして知っているのであろう。(小栗虫太郎黒死館殺人事件』1934年)

由来編集

  • 陸游の「九月四日夜雞未鳴起作(九月四日鶏未だ鳴かず起きて作る)」中の句「放翁病過秋 忽起作醉墨 正如久蟄龍 青天飛霹靂」による。「霹靂」は、かみなり。青く晴れた空に、突然雷が鳴り出すこと。詩人の陸游が病床あった時に突然に起きだして筆を走らせた、その勢いを雷/稲妻に例えたことから、本来は筆勢の激しさを表わしたもの。

語誌編集

  • 由来から、「青天の霹靂」であり「天の霹靂」は誤りとする、辞書の類は多いが、もともと、「青天」も「晴天」も「青く晴れた空」を意味する近音(四声は異なる)同義の漢語であり、陸游の南宋から下って元末に成立した禅書「続伝灯録」などには、「青天霹靂」とともに「晴天霹靂」の表現が見られ、以降中国においては、「晴天霹靂」を誤りとしていない。
    日本国語大辞典」においても、「青天の霹靂」の記事において、「晴天の霹靂」を併記している。

翻訳編集