キクユ語 編集

異表記・別形 編集

発音(?) 編集

  • IPA: /hòɣóɾòɾóꜜ/, /hòɣóɾóɾó/
Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス5」で、他に同クラスの4音節語幹語には kĩgorogorukĩĩhutaatĩ などがある。
  • 〔キアンブ方言〕湯川 (1981:119) では単独で「潜在的高高高II型」アクセントの名詞とされている[1]が、湯川 (1985) では hũngũrũrũ(/hoŋɡoɾoɾo/)として mũthongorima と同じ「准高高高型」に分類されている[2]
  • 〔リムル方言〕湯川 (1981:99) によると孤立形は [hòɣòɾòɾò] であるが、後ろに ĩno〈この〉が続く場合は [hòɣóɾóɾó énɔ́]、yakwa〈私の〉が続く場合も [hòɣóɾóɾó jáákòà]、後ろに がある場合も [hòɣóɾóɾó né]、前に がある場合も [nééhòɣóɾóɾó] であるが、前に ti がある場合は [tìí hóɣòɾòɾò] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[1]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[2]
  • 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:196,199,201) によると孤立形は [ŋ̀ɡòɾòɾò] であるが、後ろに yakwa〈私の〉が続く場合は [ŋ̀ɡóɾóɾó jáákòà]、前に がある場合も [néé hòŋ̀ɡóɾóɾó] で、前に ti がある場合は [tíí hóŋ́ɡòɾòɾò] となる[2]

名詞 編集

hũgũrũrũ クラス9/10(複数: hũgũrũrũ

  1. 川岸河岸

類義語 編集

脚注 編集

  1. 1.0 1.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  2. 2.0 2.1 2.2 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
  3. "hũgũrũrũ" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 174. Oxford: Clarendon Press.