ラテン語

編集

成句

編集

quod erat dēmonstrandum複数: quae erant dēmonstranda

略号はQED
  1. 証明終わり。以上証明されるべき内容であった。

語源

編集
quod(関係代名詞quīの中性単数主格形)「~(という)こと」;(語順通りに訳するなら)「そのことが」
'quod'の内容はこの成句の前に示された文章の内容。具体的には証明したかった事柄。
+erat(コピュラesseの直説法能動態未完了過去三人称単数形)「過去に~でなくならないままであった」「~でありつづけた」
eratの主語はquod。
+dēmonstrandum(第一変化動詞dēmonstrāre「証明する」の動形容詞(ゲルンディーウゥム)dēmonstrandus「将来証明される」の中性単数主格形)
動形容詞(ゲルンディーウゥム)は述語的用法で使われると受身の意味のうえに義務、適当などの意味合いをもつ。したがってここでは「証明されるべき」といったような解釈になる。
全体で「証明されるべきことでありつづけたこと」;(語順通りに訳するなら)「そのことが証明されるべきでありつづけた」となる。
古典ギリシャ語"ὅπερ ἔδει δεῖξαι"をラテン語に翻訳するときの造語。