あたじけ茄子
日本語
編集成句
編集- けちであること。欲の深い人。
- 弥「ナニ、あたじけなすびが呑ませるものか。」――「道中膝栗毛七編」『近代日本文学大系』第18巻、国民図書、1926年6月、316頁。
- 女は何でも倹約をして、あすこの嚊衆はあたじけなすびだと、おのれがかぶつて、亭主を笑はせねえ様にしさへすれば、金は出来るに極まつたものだ。――「六あみだ詣上編」『近代日本文学大系』第18巻、国民図書、1926年6月、626頁。
- おつとつて五六千両の身代とは見えながら、あたじけ茄子の塩からき性質なれば孫太郎が胸算用にも、――「世中貧福論上巻」『近代日本文学大系』第18巻、国民図書、1926年6月、735頁。
- 父は陰兵衛といへる唯の親父にて、性質あたじけ茄子の、いまだ青臭きはしりをば味ひしらぬ男にて、若きうちより吝嗇を好み、――「通俗巫山夢巻之一」『近代日本文学大系』第18巻、国民図書、1926年6月、826頁。