あたじけない
- けちである。欲が深い。
- 要するに先生の暮しは贅沢といえないまでも、あたじけなく切り詰めた無弾力性のものではなかった。――夏目漱石 (1914年). “図書カード:こころ”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
- ……そんな奴と、そんなあたじけない料簡の奴と一しょにされてたまるもんかというかれの存念だった。――久保田万太郎 (1928年). “図書カード:春泥”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
- 取るに足りない。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
あたじけなかろう |
未然形 + う
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否定形 |
あたじけなくない |
連用形 + ない
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過去・完了 |
あたじけなかった |
連用形 + た
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言い切り |
あたじけない |
終止形のみ
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名詞化 |
あたじけないこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
あたじけなければ |
仮定形 + ば
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様態 |
あたじけなそうだ |
語幹 + そうだ
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