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成句

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あっ言わせる(あっといわせる)

  1. あっ出してしまうほどに驚かせる。または感心させる。
    • 要するに私は、この集におさめられた作品の全部を近頃にない非常な興味をもって一気に読了した。あっと言わされたり、ほとほとうまさに感心した場合も少なくなかった。――平林初之輔 (1925年). “図書カード:『心理試験』を読む”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
    • しゃべる事の好きな人が、ごちそうを食っていい気持ちになった時分に立って何かしら警句でも吐いてお客さんたちをあっと言わせたりくすぐって笑わせたりするのはかなりな享楽であろうと想像する事ができる。それにはいわゆるデザートコースにはいってからがきわめて適当な時機であろうという事も了解される。――寺田寅彦 (1925年). “図書カード:路傍の草”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
    • 「ブドリ、ことしは沼ばたけは去年よりは三分の一減ったからな、仕事はよほどらくだ。そのかわりおまえは、おれの死んだ息子むすこの読んだ本をこれから一生けん命勉強して、いままでおれを山師だといってわらったやつらを、あっと言わせるような立派なオリザを作るくふうをしてくれ。」――宮沢賢治 (1932年). “図書カード:グスコーブドリの伝記”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
    • 何も世間をあっと言わせるような、めずらしい生活形式をいて作りだそうというのではない。形式は、むしろ平凡へいぼんなほうがいい。――下村湖人 (1954年). “図書カード:次郎物語 第五部”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。