あどを打つ
日本語
編集成句
編集- 人の話に調子を合わせて相槌を打ったり応答したりすること。
- この侍ぞ、よくきかむとあどうつめりし。――『大鏡』和田英松校訂、岩波書店〈岩波文庫・教科書版〉、1932年4月、10頁。
- 『其の男これへ呼べ。』とあつて、わざと顔をかくし下女にあどを打たせ、余所ながら物語を聞き給ふ。――藤井乙男「御前義経記」『浮世草子名作集』大日本雄弁会講談社、1937年10月、299頁。
- 予は、思出した咄嗟の間に「十日物語」に鷹の肉を食べた憐れな話があると言出したが、一座あどを打つ者もなく、言出した当人は少してれてしまつた。――新村出『南蛮更紗』改造社〈改造文庫〉、1939年8月、274頁。
- アドは「迎合を打つ」もの、即ち相手に調子を合わせるものであり、中には全く調子合わせといった類のものも存在する。――矢野徳光「小アド寸見」『愛媛国文研究』第17号、愛媛国語国文学会、1967年12月、 21頁。
異表記・別形
編集- 迎合を打つ