きずな【絆、紲】
- 人と人との間に生じる連帯感。一体感。愛着。
- 二人には、初めて出会った時から、共感というきずなが存在しました。(マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー、荒木光二郎訳「フランダースの犬」)
- 家族や友人など人と人との断つことのできないつながりを離れがたくつなぎとめている結びつき。ほだし。束縛。羈絆。
- 上人のような高徳の聖でさえ、此の山へ逃げて来られる以前には、有りと有らゆる浮世の煩悩に苦しめられて、其の絆を断ち切るまでに、長い間の観行を積まれたのだそうである。(谷崎潤一郎「二人の稚児」)
- (古用法) 動物などをつないでおく綱。
- 「現代仮名遣い」(1986年内閣告示)では、「きずな」を本則とし、「きづな」も許容している。
きずな【生砂】
- 鋳型で使われる川砂や海岸砂の内、ほとんど石英粒からなる砂。