ちょうだい
日本語
編集名詞:ちょうだい
編集ちょうだい【頂戴】
- (DにAをちょうだい、Dは一人称、Aが対象物) 聞き手が話者に物を与えるよう頼むときに使う。
- お菓子をちょうだい。
- 私にこれをちょうだい。
- (補助動詞、…してちょうだい) 話者から心理的に遠い人である聞き手が、話者から心理的に近い人あるいは話者本人の利益になるような行為をするよう頼むときに使う。
- お菓子を買ってちょうだい。 (聞き手が行為者、話者が受益者)
- 弟に勉強を教えてちょうだい。 (聞き手が行為者、弟が受益者、弟のほうが聞き手より心理的に近い)
注
編集ちょうだいは一般に名詞に分類されるものの、以下に示すように、動詞としてふるまう。
- 目的格 を および対格 に を取れる。
- 私にこれをちょうだい。
- するが省略されたものではない。また、だも付かない。
- 私にこれをちょうだい。
- *私にこれをちょうだいします。 (誤り)
- *私にこれをちょうだいです。 (誤り)
- 交替可能な語は全て動詞である。
- 私にこれをちょうだい。
- 私にこれをください。
- 私にこれをくれ。
- 命令法・非過去時制としてふるまう。
- 今、私にこれをちょうだい。
- 明日、私にこれをちょうだい。
- *昨日、私にこれをちょうだい。 (誤り)
- ただし「本来そうあるべきだったはずだ」の意味で成立する場合がある。
- どうせくれるのなら今日じゃなくて昨日ちょうだいよ。
- ただし「本来そうあるべきだったはずだ」の意味で成立する場合がある。
- 補助動詞としても使われる。
- 教えてちょうだい。
語源
編集漢語:頂戴