だ 教科書体

日本語編集

発音編集

IPA: /da̠/

助動詞: 断定編集

  1. 断定の意を表わす。体言、副詞及び一部の助詞・助動詞(接続形は)に接続する。なお、形容動詞を独立の品詞として認めない立場においては、語幹とされる名詞等に本助動詞が接続したものと説く。
    • これは辞書
    • 明日は晴れるだろう。
    • 佳作ある。
    • 仲のいい友だった。
    • そこで遊んでいる女の子は私の娘んです。
    • あの電車はどこから来たものの?
    • そういうつもりなら(ば)、こちらにも考えがある。
  2. 述部動詞形容詞または動詞接尾辞するを省略した文において、代わりに名詞述語文を成立させるために用いる助動詞。この構造はうなぎ文と呼ばれる。
    • 「私はエスプレッソにする。」「私はアメリカン。」
    • 明日から大阪へ出張
  3. 会話などにおける疑問詞疑問文の文末について、疑問の語気を表す。またはに後置するが、方言ではそのまま用いることもある。
    • なんで出かけるん。何があるん。どこへ行くんよ。
  4. 次に続く文に対する理由を表す。だから。
    • 炬燵開きといっても、大したことではない。独身の貧しい彼のこと。押入の片隅から、古ぼけた炬燵と薄い掛布団とを取り出し、ぱっぱっと埃を払い、炭火を入れれば、それでよい。(豊島与志雄「母親」)
  5. (主語を置かない修辞的構文として)強調や詠嘆を表す。
    • 機嫌よく孫を抱く父あった。(≒父は機嫌よく孫を抱くのであった)
    • 幕士には禁制の蘭書を机の下へかくして、父の眼をぬすんでは読み耽っている八十三郎った。(吉川英治「松のや露八」)
    • ずいぶんと丸くなった父が、私たちが小さい頃は何かにつけ厳しく叱られたものだ。(≒父はずいぶんと丸くなったが)
    • 屈託した毎日をくらす母から、色々気まぐれな思ひもあつて、さういふ思ひの無意味なひとつにすぎないだらうと考へたのだ。(坂口安吾「老嫗面」)
  6. (口語, 文頭) そうだよねなどと共に用いるか、「だろ(う)」などの形で用いる。
    • よね。
    • だったかな。
    • 「え、山田って先週から学校休んでるの?」「んだってさ」(あるいは「だってさ」)

活用編集

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用型
だろ だっ
(な) なら 特殊型
  • 連体形の「な」は、「ん」「の」のみに接続する。例文参照。
    ただし、形容動詞を認めない立場では、その他一般の体言に接続する。
  • 仮定形の「なら」には、「」を必ずしも付ける必要はない。

語源編集

である」の「る」の抜けた「でぁ」がつづまって生じた語。

類義語編集

派生語編集

助動詞: 過去編集

  1. 過去および完了の助動詞「」が、イ音便の一部と撥音便に付く場合の形。

活用編集

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用型
だろ だら 特殊型

接尾辞編集

  1. 形容動詞の活用語尾。
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用型
(語幹) だろ だっ

なら 口語

終助詞編集

  1. (おもに幼児語)悪態をつくときに用いる。
    • いー。ふーん。あっかんべー。知りませんよー

間投助詞編集

  1. (文節の後で) 文中のポーズを示す。一般になどと共に用いる。
    • それがね、[…]
    • 「さ。それが。実は今晩、見合いとか、なんとか重大な要件だから、至急居場所をつきとめて貰いたいと、実のところはこういう内々の警察には珍しい大そう粋なことで頼まれたのだよ」(坂口安吾「明治開化 安吾捕物 その十一 稲妻は見たり」)
    • 疑わん、ほんとに思う。そこで、源助、ついでにもう一ツほんとにしてもらいたい事がある。(泉鏡花「朱日記」)

漢字編集

Wiktionary:漢字索引 音訓 た#だ参照


文字コード編集