日本語編集

連語編集

でいる【(稀)でる】

  1. 助詞「」に補助動詞「いる」が接続したもの。「ている」の異形態。
    • 勇は鬱いだ顔付をして、天上に飛んでいる銀蜻蛉を欲しそうに眺めています。(小川未明「百合の花」)〔1906年〕[1]
    • 戦争後私たちの生活は案外に複雑な矛盾で苦しみ、インフレーションで苦しんでいます。人の心も荒んでいます。。(宮本百合子「本当の愛嬌ということ」)〔1947年〕[2]
  2. 形容動詞の連用形語尾「」に動詞「いる」が接続したもの。その状態にあることを表す。
    • 御自分ではそれでいいでしょうが、知らぬが仏とやらで、存外平気でいるようですけれど、考えてみると随分変なものです。(上村松園「好きな髷のことなど」)〔1930年〕[3]
    • 先生がいままで達者でいられたならどんなであろうなどとも思っていると、近眼鏡を二重にかけた先生のおもかげが眼前にありありと見える気がする。(石原純「左千夫先生への追憶」)〔1919年〕[4]
  3. 助詞「」に動詞「いる」が接続したもの。名詞に付いて、その状態にあることを表す。
    • 私は税金を、おさめないつもりでいます。私は借金で暮しているのです。私は酒も飲みます。煙草も吸います。(太宰治「家庭の幸福」)〔1948年〕[5]

用法編集

  • (語義1)ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞以外に付くときは「ている」になる。

類義語編集

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  1. 青空文庫(2015年9月1日作成)(底本:「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房、2010年5月25日第2刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/53166_57495.html 2020年4月29日参照。
  2. 青空文庫(2003年9月14日作成)(底本:「宮本百合子全集 第十六巻」新日本出版社、1986年3月20日第4刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/3456_12362.html 2020年4月29日参照。
  3. 青空文庫(2007年4月24日作成)(底本:「青眉抄・青眉抄拾遺」講談社、1976年11月10日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000355/files/46529_26664.html 2020年4月29日参照。
  4. 青空文庫(2018年6月27日作成)(底本:「随想全集 第九巻」尚学図書、1969年11月5日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001429/files/58004_65233.html 2020年4月29日参照。
  5. 青空文庫(1999年1月1日公開、2011年10月5日修正)(底本:「ヴィヨンの妻」新潮文庫、新潮社、1985年10月30日63刷改版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/282_45418.html 2020年4月29日参照。