日本語

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名詞

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はつね

  1. 小鳥の、とくにホトトギスの、そのまたはその季節最初鳴き声季語
    • 大正六年に京都行啓の砌、京都市公会堂で、梅の木を配して鶯の初音をきいている享保時代の娘を描きました。(上村松園「画筆に生きる五十年」)〔1937年〕[1]
    • 今年もいよ/\秋になつたと知るが否や、わたくしは今日か明日かと、夜毎に蟋蟀の初音を待つのが例である。(永井荷風「蟲の聲」)[2]

人名

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はつね

  1. 姓氏の一つ。
    • 見合をした女の人も初婚ではなかった。初音サンという人だ。先夫が病死して、子がなかったから、生家に戻っていた。(坂口安吾「発掘した美女」)〔1953年〕[3]
  1. 青空文庫(2008年10月15日作成)(底本:「青眉抄・青眉抄拾遺」講談社、1977年5月31日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000355/files/47306_33238.html 2019年3月23日参照。
  2. 青空文庫(2010年4月15日作成、2010年11月5日修正)(底本:日本の名随筆19 虫」作品社、1997年5月20日第18刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001341/files/50286_38965.html 2019年3月23日参照。
  3. 青空文庫(2009年7月19日作成)(底本:「坂口安吾全集 14」筑摩書房、1999年6月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42958_35649.html 2019年3月23日参照。