ウミソヤ
日本語
編集名詞
編集ウミソヤ
- 台湾南部や熱帯アジアからオーストラリア北部にかけてを原産とする[1]ウルシ科の常緑小高木の一種。学名: Buchanania arborescens[2]。
- 1.と同じウミソヤ属の別種。学名: Buchanania sessifolia Blume[3][注 1]。インドのアッサム州 (wp)からマレー群島区系 (wp)西部にかけてを原産とする[7]。
語源
編集川上 (1910) には Buchanania arborescens の和名として「ヤマソワヤ」というものが見える。「ソワヤ」とはすぐ隣の項目にも記されているが〈マンゴー〉のことを指す(cf. 閩南語 檨 (suāinn))[8]。
類義語
編集語義1:〈Buchanania arborescens〉
語義2:〈Buchanania sessifolia〉
派生語
編集翻訳
編集Buchanania arborescens
- 中国語:
- 閩南語:〔台湾〕山檨 (zh-min-nan) (suann-suāinn (zh-min-nan)), 山檨仔 (zh-min-nan) (suann-suāinn-á (zh-min-nan))
- マレー語: otak udang (ms)
Buchanania sessifolia
- マレー語: otak udang (ms)
脚注
編集注釈
編集- ↑ このコーナー・渡辺 (1969) のみならず複数の資料において種小名が sessilifolia〈無柄葉の〉とされている場合がある。これはフリードリッヒ・アントン・ヴィルヘルム・ミクェルが、カール・ルートヴィヒ・ブルーメによる原記載文献である Museum Botanicum Lugduno-Batavum 第1巻の p. 184 における種小名 sessifolia をラテン語としてより妥当な形に修正を行ったものである(実際にミクェルが修正した形で発表を行った文献はこちら[4])[5]。しかし国際藻類・菌類・植物命名規約には原則的に学名が有効と見做された最初の刊行物における綴りが正式な学名となるという規定が存在する[6]ため、特段の事情が無い限りは Buchanania sessifolia が正式な学名ということになる。なおこの学名の表記揺れの件に関しては適用されたものは1972年発行のシアトル規約の第73条と古いものではあるものの、過去に同様の判断が示された例が存在する[5]。
出典
編集- ↑ POWO (2019). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:69275-1 Retrieved 17 November 2020."
- ↑ 金平, 亮三「一六二 うみそや Buchanania arborescens Bl.」『台湾樹木誌』台湾総督府殖産局、1917年、166頁。doi:10.11501/956866。
- ↑ コーナー, E. J . H.、渡辺, 清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、413頁。
- ↑ Fl. Ind. Bat. I, 2, 1859: 637
- ↑ 5.0 5.1 Ding Hou (1978). “Florae Malesianae Praecursores LVI. Anacardiaceae”. Blumea 24: 5 .
- ↑ 深圳規約、第60条. 2020年11月17日閲覧。
- ↑ POWO (2019). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:69338-1 Retrieved 17 November 2020."
- ↑ Kawakami, Takiya『臺灣植物目錄』臺灣總督府民政部殖産局、臺北、1910年、22頁。
- ↑ 「カパラツンダン Buchanania arborescens Bl.」『熱帯植物要覧』熱帯植物研究会 編、養賢堂、1996年、第4版、263頁。 ISBN 4-924395-03-X
- ↑ 『南方圏有用植物圖説 第貮編食用植物』渡辺清彦 編、昭南植物園、1945年、304頁。