出馬(しゅつば)
- 武将など戦の指揮をするものが戦場に出向くこと。もとは、馬で出向くことを行ったが、後に馬に限らず用いられるようになった。逆に、兵卒の場合、騎馬兵であっても用いない。
- 地位の高い人などが、仕事などの現場に赴くこと。
- 類義語:来駕(但し、訪問を受ける側からの表現)
- 知府が現場に出馬して、古碑を檢閲した後ち、之を見事な土臺の上に安置し、風雨の迫害を保護し、同時に諸人の觀覽を自由にすべく、碑の上に碑亭を構へた。(桑原隲藏 『大秦景教流行中國碑に就いて』)
- (諧謔の意を添え)わざわざ出向いたり、登場すること。出るべきではない価値の高いものが出ること。
- また用を拵えて、僕自身あの婆の所へ出馬したのさ。すると昨日手紙で頼んであるから、取次に出たお敏さんが、すぐに僕の手へ返事を忍ばせたんだ(芥川龍之介 『妖婆』)
- 目の前の庭の部分も人手にわたっていたし、唯一の家宝であった掛軸も御出馬なさった。(久坂葉子 『灰色の記憶』)
- 選挙に立候補すること。
- 競馬競技にある馬が出場すること。
- 類義語:出走
- そこから又見徳と云ふ心を出して扇を拾つたからオの附く馬を買はうと出馬の名前を見ると、大山と云ふ馬が出た。(初代桂小南 『競馬興行と競馬狂の話』)
出馬(簡体字:出马 chūmǎ)
- 馬を駆って外出すること。
- (馬で)出陣すること。