日本語 編集

成句 編集

危急ききゅう存亡そんぼうとき

  1. 存立するか滅亡するかという、極めて危うい時期。「」は「重大な時期」の意。

出典 編集

諸葛亮前出師表」(『三国志巻35・蜀書5・諸葛亮伝所収)

【白文】
先帝、創業未半而中道崩殂。今天下三分、益州疲弊。此誠危急存亡之秋也。
【訓読文】
先帝創業未だ半ばならずして、中道に崩殂す。天下三分し、益州疲弊す。此れ誠に危急存亡の秋なり。
【現代語訳】
先の劉備)は、自らが始めた(王朝再興という)大業半分も達成されないまま、中途で崩御なさいました。今、天下は(の)三国分裂し、(我が国・蜀漢の領域たる)この益州の地は厳しい経済状況に苦しんでいます。これは誠に差し迫っ危機であり、存亡瀬戸際なのです。