日本語

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異表記・別形

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  • 序ノ口

名詞

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(じょのくち)

  1. (相撲) 相撲番付の一つで、最も下位のもの。
  2. 物事過程における始まりの部分。
    • 1937年、江戸川乱歩「悪魔の紋章」[1]
      どうです? 少し驚いたでしょう。だが、これはまだホンの序の口ですよ。本当に怖いのはこれからです。
    • 1952年、坂口安吾「夜長姫と耳男」[2]
      しかも、かほどのことも、まだヒメにとっては序の口であろう。ヒメの生涯に、この先なにを思いつき、なにを行うか、それはとても人間どもの思量しうることではない。
    • 1982年、松本幸男、第96回国会衆議院[3]
      まず第一点は、序の口として、租税というものに対する基本的な考え方につきましてお尋ねをしたいと思います。

用法

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まだ」「本の」といった言葉を伴い、〔当該の物事の状態や程度は、さらに進展、展開、拡大すること〕を強調するのによく用いられる。

  1. 青空文庫(2017年1月12日作成)(底本:「江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章」光文社文庫、光文社、2003年12月20日初版1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/57240_60918.html
  2. 青空文庫(2006年2月21日作成)(底本:「坂口安吾全集 12」筑摩書房、1999年1月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42614_21838.html
  3. 「第96回国会 衆議院 地方行政委員会 第6号 昭和57年3月19日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=109604720X00619820319&spkNum=2&single