弱冠
日本語
編集名詞
編集- 二十歳の異称。はたち。
- (本来的には誤用、修飾に用いて)若くして
用法
編集- しばしば「若冠」という誤記がなされる。また本来は男性に対してのみ用いる表現である。
出典
編集二十歳を「弱」と称し、冠をかぶる、即ち正装をする年齢となったことから。
- 礼記・曲礼上
- 【白文】
- 人生十年曰幼 學 二十曰弱 冠 三十曰壯 有室 四十曰強 而仕 五十曰艾 服官政 六十曰耆 指使 七十曰老 而傳 八十九十曰耄 七年曰悼 悼與耄雖有罪不加刑焉 百年曰期 頤
- 【訓読文】
- 人生十年を「幼」と曰ふ、學ぶ。二十を「弱」と曰ふ、冠す。三十を「壯」と曰ふ、室有り。四十を「強」と曰ふ、而して仕ふ。五十を「艾」と曰ふ、官、政に服す。六十を「耆」と曰ふ、使を指す。七十を「老」と曰ふ、而して傳ふ。八十九十を「耄」と曰ふ、七年「悼」と曰ふ、悼と耄とは罪有りと雖へども刑を加えず。百年を「期」と曰ふ、頤う。
- 【現代語訳】
- 生まれてから十年目を「幼」と言い、先生について学び始めるときである。二十を「弱」と言い、元服して冠をかぶる歳である。三十を「壯」といい、結婚をする歳である。四十を「強」と言って、正式に仕える。五十を「艾」といい、部下に指図するようになる。六十を「耆」と言い、部下に任せられるようになる。七十を「老」と言い、後任に引き継ぐ。八十九十を「耄」といい、七歳を「悼」というが、悼までと耄からとは、過ちを犯しても、刑を加えられることはない。百歳を「期」といい、周囲が大事に養う。
- この時期(周代)は現在の半年を1年とする暦をもちいており、その年齢計算であるという説がある。
中国語
編集名詞
編集- 二十歳になること。