張三李四(ちょうさんりし)
- 市井の人、特にとりえの無い一般の人。
- もちろん創作家が身辺雑記に沈湎し、或いは概念を伝達すればこと足る底のイズム小説に終始し、或いは張三李四を相手の世相小説に甘んじている間は、彼らにとって現代日本語はまことに必要にして十分かも知れぬ。(神西清 『飜訳遅疑の説』)
- 『五灯会元』
- 問「如何是仏」、師曰「張三李四」
- 「仏とは何でしょうか」と問うたところ、「張さんの家の三男、李さんの家の四男(「張」も「李」も中国では極ありふれた姓、その様にありふれた一般の人)」と師は答えた。