暴虎馮河(ぼうこひょうが)
- 血気にはやって、無謀な勇をふるうこと。
- 男はどんな危ないところへも出なくてはならないが、求めて危ないことをしてはいけない。暴虎馮河と云ってな。(森鴎外・『灰燼』)
- 【本文】
- 暴虎馮河、死而無悔者、吾不与也。
- 【訓読文】
- 暴虎馮河し、死して悔い無き者は、吾与にせざるなり。
- 【日本語訳】
- 虎に素手で立ち向かったり、準備もせずに黄河を渡河しようとして、死んでも後悔しないような者とは、私はいっしょに行動しない。
- (「暴」は「曝」等の原字で「さらす」、元は、『詩経・小雅』「不敢暴虎,不敢馮河」の句より)