日本語 編集

成句 編集

   (ちょくじょうけいこう)

  1. 感情ままもの言ったり、行動したりすること。

発音 編集

  • (東京式) ちょくじょーけーこー [chòkújóókéékóó] (平板型 – [0])
  • IPA(?): [t͡ɕo̞kɯ̟ᵝʑo̞ːke̞ːko̞ː]

形容動詞 編集

出典 編集

礼記檀弓下第4

【白文】
有子與子游立、見孺子慕者。有子謂子游曰、「予壹不知夫喪之踊也、予欲去之久矣。情在於斯、其是也夫」。
子游曰、「禮有微情者、有以故興物者、有直情徑行者、戎狄之道也。禮道則不然、人喜則斯陶、陶斯咏、咏斯猶、猶斯舞、舞斯慍、慍斯戚、戚斯歎、歎斯辟、辟斯踊矣。品節斯、斯之謂禮。人死、斯惡之矣。無能也、斯倍之矣。是故制絞衾、設蔞翣、爲使人勿惡也。始死、脯醢之奠。將行、遣而行之、既葬而食之。未有見其饗之者也、自上世以來、未之有舍也。爲使人勿倍也。故子之所刺於禮者、亦非禮之訾也」。
【訓読文】
有子いうし子游しいう立ちて、孺子じゅし慕ふ見る。有子、子游にひて曰く、「われいつ知らず、予これ去らむと欲する久しじゃうここ在り其れなるか」と。
子游曰く、「礼は情をぐ者有り、故を以て物を興す者有り、情をなほくしただちに行ふ者有り、戎狄じうてきなり。礼の道は則ち然らず、人喜ば則ち斯にたのしみ、陶しまば斯にうたひ、咏はば斯にうごき、猶かば斯に舞ひ、舞はば斯にいきどほり、慍らば斯にうれひ、戚へば斯に歎き、歎かば斯にむねうち、辟たば斯に踊る。これ品節する、これこれ礼と謂ふ。人死なば、斯に之をにくむ。くすること無くんば、斯に之にそむく。ゆゑ絞衾し、蔞翣設く。人をして悪むからしめむがためなり。始め死なば、脯醢ほかいてんあり。まさ行かむとせば、けんして之をり、既に葬りて之に食はしむ。未だの之をくるを見る者有らざるも、上世より以来未だ之をむるもの有らざるなり。人をして倍くこと勿からしめむが為なり。故にの礼にそしる所の者も、た礼のきず非ざるなり」と。
【現代語訳】
有子ゆうし子游しゆうと立っていて、幼児が(死んだ親を)慕って泣くのを見た。有子が子游に言った、「今まで私には、喪の儀礼の中に踊がある理由が分からず、あのようなものは廃止すれば良いのに、と長いこと考えていた。(だが、故人を慕う)感情がそこにはあって、(踊があるのは)正しいのだな」。
子游は言った、「儀礼には、感情を抑えて表現するものもあり、事柄に応じた(道具服装などの)物によって感情を引き起こすものもある。(だが、)むき出しの感情をそのまま表現する儀礼があるとすれば、それは蛮族の振る舞いである。儀礼のあり方はそういうものではない。人は、喜べば陶然となり、陶然となれば歌い、歌えば体が動き、動けば舞い、舞えば興奮し、興奮すれば心が痛み、心が痛めば嘆き、嘆けば叩き、胸を叩けば足が踊るものである。こうした諸々動作を調節したもの、これを儀礼というのである。人が死ねば(他の人々は)遺体を忌み嫌い、(死んで)何もできなくなるから、(他の人々は)死者から離れてゆく。だから遺体に服を着せたりしとねに寝かせたり、装飾施したりする。人々が(死者を)忌み嫌わないようにするためである。また。死ねば干し肉塩辛供え、(埋葬に)行こうとする際には遣車に供物を載せ、埋葬を済ませると(供物を)死者に食べさせる。未だかつて、死者が供物を実際に食べるさまを見た者などいないが、それでも古代から今に至るまで、未だこの儀礼をやめた者はいない。(この儀礼は)人々が(死者から)離れてゆくことのないようにするため(に決められたもの)なのである。だから、君が儀礼について疑問を持った点でさえも、(それなりの目的があって決められたものであり、)決して儀礼の欠陥ではないのである」。

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   zhíqíngjìngxíng 繁体字:直情徑行

  1. (日本語に同じ)