日本語

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成句

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まと

  1. 核心をついた指摘や話題に即した応答などをする。
    • そして私は、私のこの推察が推察ではあるが充分に的を得ていると確信しておりますのです。(橘外男「陰獣トリステサ」)〔1946–1948年〕[1]
    • 私に対して、いや堤委員の御指摘はまことに的を得ないものであるというところの御反問なさる自信がおありになつたならば、ひとつここで答えていただきたい。(堤ツルヨ、第16回衆議院厚生委員会)〔1953年〕[2]

語誌

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  • 的を射る」と「当を得る」との混同であり一種の誤用と多くの国語学者等に理解され、三省堂国語辞典大辞泉大辞林及び明鏡国語辞典はその旨を明記し、文化庁発表による平成24年度「国語に関する世論調査」においても誤った言葉遣いの例として調査が実施されている。
  • しかし、第3版以来、約30年間「誤り」としてきた三省堂国語辞典は第7版で普通の慣用句と主張して収録した。なお、広辞苑新明解国語辞典その他多くの辞書には用例として「的を射る」のみが記述され、「的を得る」に関しては何ら触れられていない。
  1. 青空文庫(2018年9月28日作成)(底本:「橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇」中央書院、1994年11月28日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001397/files/51243_66084.html 2019年5月25日参照。
  2. 「第16回国会衆議院 厚生委員会議事録 第6号(昭和28年6月24日)」p. 9. 国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/016/0790/01606240790006.pdf 2019年5月25日参照。