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得

漢字

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得

字源

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  • 原字は「貝」+「又」で財貨を手中に得るさまを象り、のち「彳」を加えて「得」の字体となる[字源 1]。「える」を意味する漢語｛得 /*təək/｝を表す字。
  1. ↑ 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、131-132頁。

意義

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  1. える。
    • 対義字：失
  2. できる。
  3. (仏教) 法を獲得させる原理。五位七十五法（ごいしちじゅうごほう）の心不相応行法（しんふそうおうぎょうほう）のひとつ（ウィキペディア「五位」も参照）。

日本語

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発音

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名詞

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得 (とく)

  1. （トク）(汎用的に) 得ること。
  2. （トク、連濁:ドク）利益を得ること。
    • 駒得
  3. （トク）浄土に往生し涅槃の証果を得ること。

派生語

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対義語

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形容動詞

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得 (とく)

  1. 利益を得易い。
    • 1908年、寺田寅彦「わが中学時代の勉強法」[1]
      同じ教科書の中でも、動物、植物、鉱物、地理、歴史、化学のごとき、主として暗記すべきものは、こうしたほうが得なように思う。
    • 1934年、林不忘「丹下左膳」[2]
      男でも女でも、美しい人は得なものです。どんな恰好をしても、それがそのまま、すてきもないポーズになる。

活用

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活用と結合例
得-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）
ダ活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
得 だろ だっ
で
に		 だ な なら (無し)
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
推量・意志 得だろう 未然形 + う
過去・完了 得だった 連用形 + た
否定形 得でない 連用形 + ない
自動詞化 得になる 連用形 + なる
言い切り 得だ 終止形のみ
名詞化 得なこと 連体形 + こと
仮定条件 得ならば 仮定形 + ば
様態 得そうだ 語幹 + そうだ

熟語

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中国語

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得 *

動詞

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dé

  1. 得（え）る。
  2. 完成する。
  3. （演算の結果）～になる。

děi

  1. 要する、かかる。

間投詞

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dé

  1. （しくじったり当惑したとき）ちぇっ。
  2. （承諾したり制止するとき）よし、もういい。

助動詞

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děi

  1. ～しなければならない。
  2. きっと～だ。

対義語

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助詞

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de

  1. ～するのが…だ。
    • 他能说英语说得很流利
      • 彼は英語を流暢に話せる。
  2. ～できる。

形容詞

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  1. （広東語）良（よ）い、宜（よろ）しい

熟語

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朝鮮語

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得 *

名詞

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  1. 得、利益。

熟語

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ベトナム語

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得 *

動詞

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được

  1. 得（え）る。
  2. ～できる。
  3. （利益となることについて）～される。

コード等

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註

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  1. ↑ 青空文庫（2003年4月28日作成）（底本：「日本の名随筆　別巻85　少年」作品社、1998年3月25日第1刷）https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/1695_10185.html 2020年3月7日参照。
  2. ↑ 青空文庫（2003年2月26日作成、2013年1月29日修正）（底本：「林不忘傑作選5　丹下左膳（五）　日光の巻」山手書房新社、1992年9月20日初版）https://www.aozora.gr.jp/cards/000290/files/1800_9299.html 2020年3月7日参照。
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