第二の天性
日本語
編集名詞
編集- まるで生まれながら備わってたと感じさせるほどに染み付いた考え方や気質や技能。
- 1911年、和辻哲郎「エレオノラ・デュウゼ」[1]
- 自分の芸によって観客の感激――有頂天、大歓喜、大酩酊――の起こっている時、彼女は静かに、その情熱を自己の平生の性格の内に編みこむため、非常なる努力をしていた。この「貴い時」の神聖と喜悦と自由とを自己の第二の天性にしようとしていた。
- 1933年、豊島与志雄「父と子供たち」[2]
- 猫のような飼養動物にとっては、精神的規律は第二の天性になるということが、子供たちには分らないのである。
- 1936年、神西清「母たち」[3]
- はじめのうちは非常な努力を要した。しかし修練といふものは怖ろしいものだ。ひと月ほどの後にはこの石のやうにつめたい沈黙と無表情とは、私の第二の天性として完成されてしまつた。
- 1911年、和辻哲郎「エレオノラ・デュウゼ」[1]
関連語
編集翻訳
編集註
編集- ↑ 青空文庫(2011年5月7日作成)(底本:「偶像再興・面とペルソナ 和辻哲郎感想集」講談社文芸文庫、講談社、2007年4月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/files/49917_42906.html 2020年8月19日参照。
- ↑ 青空文庫(2006年4月24日作成)(底本:「豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)」未来社、1967年11月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42529_22775.html 2020年8月19日参照。
- ↑ 青空文庫(2011年12月22日作成)(底本:「雪の宿り 神西清小説セレクション」港の人、2008年10月5日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001157/files/49848_45845.html 2020年8月19日参照。