良家 (りょうけ 又は りょうか)
- 身分が高い家柄。
- 裕福な家庭。
- 即ち上等社会、銭に不自由なき良家の子供を学者仕立てに教育するの心得なれども、広き日本国中に子を教育するために余財を貯え余暇を有する者は幾人もあるべからず。(福沢諭吉 『教育の事』)
- まだ婚姻制度が昔風だったころは、誰でも夫婦が会ったり別れたりすることを、ごく無造作に考えていたらしい。やがて女が男の家に来ていっしょに暮し、食わせて貰うという習慣が、貴族の家や良家のみに限らず、並の小さい家にも入って行った。(柳田国男 『故郷七十年』)
- 家族の者が道徳的に安定している家庭。
- けだし社会は個々の家よりなるものにして、良家の集合すなわち良社会なれば、徳教究竟の目的、はたして良社会を得んとするにあるか、須らく本に返りて良家を作るべし。良家を作るの法は、兄弟姉妹をして友愛ならしめ、親子をして親ならしむるにあり。(福沢諭吉 『読倫理教科書』)
良 家 (liángjiā)
- (古風)善良な家族の家庭。