試片 (しへん)
- (材料科学, 工学) 「試験片」に同じ。
- 1935年、寺田寅彦「災難雑考」[1]
- [……]ただ科学者のY教授が小説に出て来る探偵とちがうのは、このようにして現品調査で見当をつけた考えをあとから一々実験で確かめて行ったことである。それには機材とほぼ同様な形をした試片をいろいろに押し曲げてへし折ってみて、その折れ口の様子を見てはそれを現品のそれと比べたりした。
- 2019年、原田浩希ほか「雲母含有剤による加熱下でのセシウムの捕捉機構」[2]
- 前項の操作により取り出したブロックについて、塗膜面上の灰および円筒を取り除き、塗膜と平行に深さ 0 mm から 20 mm の間の複数の面で切断し、試片をミルで粉砕した。
- ↑ 青空文庫、2003年11月11日作成(底本:「寺田寅彦随筆集 第五巻」岩波文庫、岩波書店、1997(平成9)年9月5日第65刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2500_13848.html
- ↑ 原田 浩希, 高岡 昌輝, 塩田 憲司, 伊藤 華子, 雲母含有剤による加熱下でのセシウムの捕捉機構, SPring-8/SACLA利用研究成果集, 2019, 7 巻, 1 号, p. 82-86, 公開日 2021/01/15, Online ISSN 2187-6886, https://doi.org/10.18957/rr.7.1.82 CC BY 4.0公開