重 心(じゅうしん)
- 《物理学》物体に働く重力や慣性力の作用点。この点を支持すると物体はつりあう。
- 《数学》
- 三角形の頂点と対辺の中点とを結ぶ3本の線分の交点。三角形をした物体の物理学的な重心は、この重心と一致する。
- ベクトルの加重平均。人口重心など。
- 比喩的用法
- 重要なポイント。
- 俳句の修辞的重心となつてるものは、「古池や」の「や」といふ如き切字である。(萩原朔太郎 『詩の翻訳について』)
- (議論などについて)主たる関心の方向。
- 演出家によつては、興味の重心をそこへおき、舞台に若干の誇張的色彩を与へるかもしれぬが、僕は寧ろ、作者の意識せざる半面を故ら露出させる方法に賛成しないのである。(岸田國士 『伊賀山精三君の「騒音」』)
- 調整、注意の偏り。
- だが感覚のみにその重心を傾けた文学は今に滅びるにちがいない。(横光利一 『新感覚論 感覚活動と感覚的作物に対する非難への逆説』)
- じゅ↗ーしん
重 心 (ピンイン:zhòngxīn 注音符号:ㄓㄨㄥˋ ㄒㄧㄣ 閩南語:tiōng-sim)
- 重心
- 重要な部分