ラテン語

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ことわざ

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nōn ūnō diē Rōma aedificāta est(Rōma diē ūnō nōn aedificāta estとも。)

  1. ローマは一日にして成らず

語源

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否定詞nōn(否定する単語を伴って)「~ない」+ūnō(数詞ūnus「一つの」の男性単数奪格形)+diē(第五変化の男性名詞diēs「」の単数奪格形)
ここでdiēsは、前に男性形の数詞ūnōがあることから、女性ではなく男性であることがわかるので、「日」という意味が確定される。
ラテン語において奪格は前置詞がないとき受動態の文で「~により」を表す(手段の奪格)。いま、後ろに受動態を表す動詞'aedificāta est'が来るので、訳は「一日により・・・られなかった。」「・・・られなかったのは一日によってではない。」となる。
+女性単数名詞Rōma「ローマが」
+aedificāta est(第一変化動詞aedificāre建設する」の直説法受動態完了相現在三人称単数女性形)「建設された」
文の主語はRōma。
全体で「ローマが建設されたのは一日によってではない。」となる。