いぎたない【寝汚い、寝穢い】
- 眠りつづけていてだらしがない。
- 妓はしかしいぎたなく眠るのだった。おいと声を掛けて起す元気もない。(織田作之助『放浪』)
- 寝相が悪い、寝姿が乱れている。
- 下に寝ねたるその妻、さばかりの吹降りながら折からの蒸暑さに、いぎたなくて、掻巻を乗出でたる白き胸に、暖き息、上よりかかりて、曰く、汝の夫なり。(泉鏡花 『一景話題』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
いぎたなかろう |
未然形 + う
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否定形 |
いぎたなくない |
連用形 + ない
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過去・完了 |
いぎたなかった |
連用形 + た
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言い切り |
いぎたない |
終止形のみ
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名詞化 |
いぎたないこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
いぎたなければ |
仮定形 + ば
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様態 |
いぎたなそうだ |
語幹 + そうだ
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