えをとめ【好女】
- (上代語)すばらしい女。愛しい女。
- かく期りて、すなはち詔りたまひしく、「汝は右より廻り逢へ。我は左より廻り逢はむ」とのりたまひて、ちぎりをへて廻りたまふ時に、伊耶那美の命まづ「あなにやし、えをとこを」とのりたまひ、後に伊耶那岐の命「あなにやし、えをとめを」とのりたまひき。(『古事記・上代』)
- このように約束して、すぐにおっしゃった「あなたは右から(天の御柱を)回って逢いましょう。私は左から回って逢うましょう」とおっしゃり、約束し終えて、(柱を)回った時に伊耶那美の命がまず、「ああなんて素晴らしい男性か」とおっしゃった、そのあとで伊耶那岐の命が「ああなんて素晴らしい女性か」とおっしゃった。