日本語 編集

名詞 編集

かたとき

  1. わずか時間片時へんじ
    • その後間もなく西が外務の留学生となって渡支してからも山海数千里を距てて二人は片時かたときも往復の書信を絶やさなかった。(内田魯庵「二葉亭四迷の一生」)〔1909年〕[1]
    • そして、十五、六のころ、遠い町のほうこうにやられて、そこで一人前の職工となったのですが、かたときも忘れなかった、なつかしい母は、その間に死んでしまいました。(小川未明「しらかばの木」)〔1943年〕[2]

用法 編集

副詞的に「片時も…」の形で否定形述語修飾するのに用いることが多い。

類義語 編集

古典日本語 編集

名詞 編集

かたとき

  1. わずか時間

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  1. 青空文庫(2011年5月29日作成)(底本:「新編 思い出す人々」岩波文庫、岩波書店、2008年7月10日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/49573_43499.html 2019年9月30日参照。
  2. 青空文庫(2017年11月24日作成)(底本:「定本小川未明童話全集 13」講談社、1983年1月19日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51584_63342.html 2019年9月30日参照。