かなし

古典日本語

語源

日本祖語 *kanasi

発音

四拍形容詞一類^(?)

• 連用形

  (平安時代)かなし​く

  (南北朝時代)かなし​く

  (室町時代)かなし​く

  (江戸時代)かなし​く

• 連体形

  (平安時代)かなしき​ぃ

  (南北朝時代)かなしき​ぃ

  (室町時代)かなし​き

  (江戸時代)かなし​き

形容詞：愛

かなし【愛し】

1. かわいい。愛（いと）おしい。
2. 心（こころ）が引（ひ）かれる。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
かなし	かな	(-しく)	-しく	-し	-しき	-しけれ	○	シク活用
		-しから	-しかり	○	-しかる	○	-しかれ

形容詞：悲

かなし【悲し、哀し】

1. 悲（かな）しい。
2. 悔（くや）しい。残念だ。
3. 不憫だ。
4. （近世語）貧（まず）しい。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
かなし	かな	(-しく)	-しく	-し	-しき	-しけれ	○	シク活用
		-しから	-しかり	○	-しかる	○	-しかれ

諸言語への影響

• 現代日本語: かなしい

派生語

• かなしがる
• かなしさ
• かなしぶ
• かなしむ