古典日本語

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語源

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形容詞

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かはゆしゆし】

  1. 恥ずかしい面映ゆい
    • おのづから、人のさる事やなどいふには、いたく思ふままのことかはゆくもおぼえて、少少をぞ書きて見せし(『右京大夫集』)
  2. 隣むべきだ。いとおしい可哀そうだ。愍然だ。
    • 上人是を見給ひて、日比ひごろは音にこそ聞きつるに、今まのあたり斯るかはゆき事を見る事よとて、落つる涙に墨染の袖白妙にこそ絞りけれ(『源平盛衰記』)
    • 山伏是を聞いて、我此人を助けずば、唯今の程に、かはゆき目を見るべしと思ひければ(『太平記』)
  3. 愛らしい可愛らしい可愛い
    • そなたの為には孫ではおぢゃらぬか、母を尋ぬるが、かはゆうはおぢゃらぬか(『狂言記』)
  4. 小さくて美しい
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
かはゆし かはゆ (-く) -く -し -き -けれ ク活用
-から -かり -かる -かれ

派生語

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諸言語への影響

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