ご安全に
日本語
編集感動詞
編集語源
編集ドイツの鉱山で使われていた挨拶 "Glückauf (de)" が日本へ持ち込まれ、日本語訳されたのが語源と推定される[5]。1947年(昭和22年)には、参議院議員の深川榮左エ門が、国会で
- 私はこの度九州班に加わりまして、参議院より炭鉱を視察に参りましたが、(中略) 併し炭鉱の中で、炭鉱の鉱夫の皆樣に会いますときは、「お早う」という言葉はないのであります。申しますのは、「御安全に」、「安全に行つてらつしやい」という言葉を私は聞きました。何という眞実なる危險を伴う、本当な叫びであろうと私は考えるものでございます。
と説明している[6]。
1953年(昭和28年)からは住友金属工業の挨拶運動として全国の事業所でこの言葉が展開された[5]。1956年(昭和31年)には、三菱炭鉱労働組合連合会会長の松尾亀一が、国会で
- 私どもがお互い現場で働いておりますときに、仕事から上ってくる者と、これから交代で入って行く者と出会いましたときに、あいさつはどういうことを言うかというと、「御安全に」ということを九州ではいいます。つまり安全に働いてこいよというわけです。
と説明している[7]。
関連語
編集註
編集- ↑ 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1024623/1/11 (書誌情報:中山正善「訪炭余録」天理時報社、昭和19 https://doi.org/10.11501/1024623 )
- ↑ 『平成19年度 「建設業に働く若者からのメッセ-ジ」優秀作一覧』厚生労働大臣賞(厚生労働省ホームページ) https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/10/h1025-1b.html 2019年8月2日参照。政府標準利用規約(第2.0版)で公開
- ↑ 『令和2年 年頭所感』関東東北産業保安監督部東北支部ウェブサイト https://www.safety-tohoku.meti.go.jp/osirase/r02syokan.pdf 2023年5月12日参照。政府標準利用規約(第2.0版)で公開
- ↑ 「第211回国会 参議院 経済産業委員会 第2号 令和5年3月9日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121114080X00220230309/86 2023年5月12日参照
- ↑ 5.0 5.1 「レファレンス事例詳細M12033110412598」岡山県立図書館. レファレンス協同データベース. http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000110555 2019年8月2日閲覧
- ↑ 「第1回国会 参議院 本会議 第20号 昭和22年8月8日」p. 3. 国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/025/0204/02512010204002.pdf 2019年8月2日参照
- ↑ 「第25回国会参議院 社会労働委員会公聴会議事録 第2号(昭和31年12月1日)」p. 3. 国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/025/0204/02512010204002.pdf 2019年8月2日参照