さしもの
日本語
編集名詞
編集- 武士が戦国時代に戦場において自分や自軍の目印にするために鎧の指筒などにさしたり、従者に持たせたりした小旗、旗指物。背旗。飾り物。
- 髪にさす飾り物。
- 釘などを使わずに板をさし合わせて作る家具や建具、器具、調度品の総称。またはその技法。
成句・連体詞
編集さしもの【然しもの】
- (多く「も」を伴う語句にかかって)さすがの。あれほど大した。
- やがて、この烈しい発作がおさまると、こんどは、倦怠とでも云うのだろう、どうやら静かな症状がつづいて、さしもの彼女もあまり動かなくなった。(モオパッサン、秋田滋訳「狂女」)
- 「名裁判長ウイグ氏は今日こそ、さしもの難事件を解決するに違いない」というので多大のセンセーションを捲き起しましたらしく、(夢野久作「霊感!」)