たから も参照。

日本語

編集

連語・助詞

編集

だから

  1. (断定の助動詞終止形「」+順接原因の助詞「から」)~を理由として。
    • そこで今云った通り新参の私のあとから、すでに四五人の新進作家が出るくらいだから、そのあとからもまた出て来るに違ない。(夏目漱石『文壇の趨勢』)
    • 人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。(太宰治『走れメロス』)
    • 現象によつて暗示される運命の目論見は「死」だ。何となればあらゆる現象の窮極する所は死滅だからである。(有島武郎『運命と人』)
    • 諸行無常老少不定といふので鬼が火の車引いて迎へに来りや今夜にも是非とも死なゝければならないヨ。明日の晩実は柳橋で御馳走になる約束があるのだが一日だけ日延してはくれまいかと願つて見たとて鬼の事だからまさか承知しまいナ。(正岡子規『墓』)

接続詞

編集

だから

  1. 順接。前に述べた言葉が後に述べた言葉の理由になる際に用いる。
    • 私はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。(夏目漱石こころ』)
    • 「あのね、ハナはノーミソの腐つたものなんですつてさ……」(略)真面目になつて教へる方も教へる方だが、「ふうん」と感心してきいてる者もきいてる者だ。が、だから面白い。(平山千代子『ハナとタマシヒ』)
  2. 相手の理屈に対する無関心を示す。
    • そんなに食べると太るよ。 — だから?
  3. 繰り返し言っているように。
    • だから問題はそこじゃないの。何度言えば分かるの。
  4. 以前に自分が言ったとおりになった、というニュアンス。
    • だから言ったでしょ。そんな危ないことをしなければよかったんだよ。
  5. (方言、宮城・鹿児島等)同意を表す。そうだよね。

類義語

編集

翻訳

編集